ヒプノセラピーによる催眠療法

催眠術とは、催眠を利用して人間の普段閉じている滞在意識に語り掛けて暗示を与えることを言います。
催眠術を利用することにより、人間の深層心理に働きかけることが可能になり心理的な治療を「ヒプノセラピー」と呼びます。
ヒプノセラピー催眠療法)は心理療法として用いられ、催眠状態のリラックスした状態に導きます。
滞在意識に働きかけることにより、その人の抱える悩みや問題点を探りだして改善していくことを目的としています。
催眠術の掛け方には、様々な方法があります。
ヒプノセラピーで一般的に用いられる催眠誘導方法に、段階的リラクゼーション法があります。
段階的リラクゼーション法で大切な点は、呼吸法と全身の筋肉の緊張緩和です。
まずは、目を閉じて楽な姿勢になってもらいます。
暗示を掛ける側の人は、ゆっくりとわかりやすい優しい口調で指示をします。
暗示を掛けられる側の人には、指示者の声に耳を傾けながら、リラックスした状態でゆっくりと鼻呼吸をしてもらいます。
呼吸をするたびに新鮮なエネルギーを体内に取り込んで、息を吐くたびに体に溜めこんだ緊張や不安などのネガティブなエネルギーを吐き出すイメージです。
そして、首、肩、腕、背中、お腹、お尻、太もも、ふくらはぎ、足先と順番に筋肉の緊張を解きほぐしていきます。
体の緊張がほぐれるとともに、リラックスして心も解放されていきます。
10分から15分かけてゆっくりと体の緊張を緩めていきましょう。
そのままリラックスの世界へ入っていき、催眠状態につきます。
催眠を覚ますには、覚醒を促す合図をすると良いです。
「1から5まで数を数えると体がしっかりしますよ。」と伝えて数を数えてあげると、すっきりと目覚めるでしょう。
ヒプノセラピーをすることで、過去の嫌な記憶や否定的な感情から解放してあげたり、良いイメージや自己暗示を与えてあげることができます。